今日は、「ロデオに出場する」という体験が、実際どんなものなのかについてお話ししたいと思います。私はプロの選手ではありませんが、アメリカ滞在中にロデオのトレーニング体験プログラムに参加したことがありました。
正直に言って――ロデオは、想像を遥かに超える世界でした。
ロデオ会場に足を踏み入れた瞬間、そこはもう別世界。
馬のいななき、ロープを巻く音、牛の息づかい、土の匂い。
観客席のざわめきの中で、自分がこれから「闘う」相手がそこにいる。
この空気だけで、心拍数は一気に上がります。
私が体験したのは「模擬ブルライディング」――暴れる牛ではなく、機械牛に乗る形でしたが、それでも恐怖は本物。
わずか8秒間、振り落とされずに耐えるというシンプルなルールの裏には、ものすごい集中力と体幹が求められます。
バランスを取るのが精一杯で、ロープに必死にしがみつき、1秒がとてつもなく長く感じる。
でも、地面に落ちた瞬間に込み上げてくるのは、不思議な「達成感」でした。
ロデオで最も大切なのは、技術や筋力だけではありません。
「怖くても乗る」「振り落とされても立ち上がる」
そういう心構え=覚悟が試される競技です。
だからこそ、アメリカのロデオマンたちは皆、尊敬されている。
彼らはカウボーイハットをかぶって舞台に立つとき、自分のルーツや地域、家族の誇りを背負っているのです。
日本ではまだあまり知られていないロデオの世界。
でも、実際に少しでもその一端に触れると、「これは本物のスポーツであり、生き様だ」と気づかされます。
私はこの体験を通じて、ロデオとは「野性」や「勇気」、そして「誇り」を身体で表現する文化だと実感しました。
そして、それを少しでも日本の皆さんに伝えたくて、このブログを書いています。
ロデオは、ただの娯楽ではありません。
それは、一瞬のなかに人生が詰まった競技です。
あなたもいつか、ぜひその世界に触れてみてください。
たとえ観客としてでも、心が震える瞬間に出会えるはずです。