このブログでは、アメリカのロデオ文化の魅力を日本の皆さんに伝える活動をしていますが、今回は特別な想いを込めて、ある一人の人物について書かせていただきます。
2021年8月16日:
モスブロッカージェイムスマイケル
が67歳で永眠されました。
私は彼と直接のつながりがあったわけではありませんが、その生き方と精神に、心を動かされました。
ジェイムスさんは、ノースダコタ州で農場のある地域に育ち、アメリカ海軍に従軍した後、42年間にわたりBNSF鉄道で働き続けました。
彼の人生には、ロデオと通じる「誠実さ」「家族への深い愛情」「コミュニティとのつながり」「困難に立ち向かう強さ」が根付いています。
私がロデオに魅了された理由のひとつが、まさにこの“生き方”です。
ロデオは単なるエンターテインメントや競技ではありません。
それは、土地と共に生きる人々の誇り、伝統、そして日々をまっすぐに生きる精神を表現するものです。
ジェイムスさんが生きた北部アメリカの大地もまた、ロデオ文化と深く結びついています。
広大な農地、動物との関わり、家族経営のライフスタイル――そうした暮らしの中にこそ、ロデオの原点があるのです。
釣りや狩猟、ガレージでの手作業、そして家族との時間を何よりも大切にしていたジェイムスさん。
彼の姿は、まさに「現代のカウボーイ」と言えるでしょう。
見た目や派手さではなく、静かに自分の信念を持って生き抜いた人。
そんな彼の生き方に、私はロデオという文化を通して大きな共感を覚えました。
福岡に住む私が、なぜアメリカのロデオに惹かれ、なぜ日本でその魅力を発信しようとしているのか――
その答えのひとつが、こうした人物の生き様にあります。
ジェイムス・モスブロッカーさんの人生に、心からの敬意を。
そして、彼のような人々が築き上げてきた文化を、これからも日本に伝えていけたらと願っています。
ご冥福をお祈り申し上げます。そして、その精神は今も、生き続けています。
Source: https://www.weigelfuneral.com/obituaries/jamesjim-mosbrucker